愁い
RICOH GR3
夏の終わり、
暑さが少し緩んで朝夕に涼しさを感じる頃に
ふと感じる何とはない寂しさ…。
秋の心と書いて愁いと読む心持ちは
季節の移り変わりを知るための
人の本能のようなもので
そんな気持ちは四季を感じる風物詩として
お気に入りの景色を背景に楽しめばよい。
そんな背景を探しに出かけたときに
叩きつけるような雨に見舞われ
覚悟を決めてクルマから降りて
やっとの思いで手に入れた愁いの風景…
殺人的な夏の暑さ、破壊的な台風
そしてバケツをひっくり返したような雨…
そんなものからようやく逃げ切って
疲れ果てた心に「愁い」を楽しむ余裕は
果たして残っているのだろうか?
しとしとと静かに降る雨が恋しいこの頃…。