歩いたり食べたり撮ったり座ったり

カメラを持って歩くのが好きです。

3年ぶりの…。

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山口県山口市道場門前商店街

Sony RX100M5

2週間ほど前のこと…。

コロナ禍の影響でしばらく催されなかった山口七夕ちょうちんまつりが3年ぶりに開催された。

この前日に4回目のワクチンを接種した僕は幸いなことに大きな副反応が出ることもなく、久しぶりのまつりにいそいそと出かけていった。

まつりは始まる前の雰囲気が好きだ。気の早い見物客は浴衣を着て楽しげに歩いており屋台の出店からはボチボチといい匂いがしてくる。

コロナ感染の勢いが止まらない中でもずいぶんと人出があった。これは想定内である。まつりに限らず、何かイベントが開催されればその事実そのものが免罪符であり、出かける言い訳となるのだ。今よりはるかに感染者の少なかった時期でも、イベント中止や飲み屋の時短営業のある頃は、ただ出かけることにさえ罪悪感があり、少なからず感染への恐怖心もあった。感染する確率は今のほうがはるかに高いにも関わらず…。

かくいう僕ももちろんそのひとり…。頭の中は自分に対する言い訳ですでに洗脳されていて、これから始まるまつりの夜への期待で胸もぱんぱんに膨らんでいる。夏まつりの賑わいを存分に楽しんで、ステージイベントに出演しているお知り合いの演奏などを聞いていると、文字通り3年ぶりにここでしか会わないような知人とも再会したりして、一緒に騒いだりするのもまた楽しいことだ。

そんな時間を過ごしたらまつりもクライマックスを過ぎて、気がつけばいつの間にか灯りの灯っていたたくさんの提灯が闇の中に浮かび上がっている。

まつりの終わりは、夏の終わりに感じるような寂しさをともなって過ごした時の記憶を心に刻み込む。

まだまだ気候は暑い夏の真っ盛りだけれど、人の心はこうやって季節を繋いでゆくのだろう。生命を燃やすように過ごす夏、寒い冬を乗り越える準備をする秋、それぞれの季節を無事に繋いで、また暑い夏を迎えられればいいなと想いながら僕は家に帰る。


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山口県山口市道場門前商店街

Sony RX100M5


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山口県山口市道場門前商店街

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