角島
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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40 F2.8PRO
山口県の北西部分に角島という島がある。橋が架かったのがもう20年以上前だけど、コバルトブルーの海とたおやかに海を渡る橋との景観は当時と変わらず、テレビコマーシャルのロケ地としても全国的に知名度が高いようだ。
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そんな角島を地理的に知ろうとすると世界地図を広げることになる。近くに本州最西北端の川尻岬もあって、最も西の最も北というのは何が根拠になるんだろう?なんてくだらないことを考えたこともある。いずれにせよ、島の先、岬の先は海でありその海の先にはそこから岡山へ行くぐらいの距離の所に韓国の南東部がある。その先には北朝鮮、さらに中国、ロシアなどユーラシア大陸が広がっていて、その大きさ、広さなどは想像もつかない。
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ところでこの地図を眺めていると、微妙な位置にあるのが対馬、地図を見た感じでは我が国よりも韓国本土に近いような気がする。韓国が不法占拠している竹島も地理的に見れば日本本土からの距離はどっこいどっこい。それでは北方領土は?といえば、これはもう北海道の目の前だ。結局のところ、領土問題などは地勢的な要素よりも史実に基づいたもので、どの時点の史実を基にするかによってそれぞれの国の主張も変わってくるのだろう。いずれにせよ人間とは欲の深いもので広大な領土を持つ大国が小さな島を欲しがるのは、そこに地勢的な、言い換えれば軍事的あるいは周りの海に眠る資源が欲しいからというのは多分間違いない。
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でもそんなことを考えるのはウチに帰ってブログでも書いているときだけで、訪れた時はカメラ遊びに夢中なわけだ。特に今頃は灯台の周りに咲く水仙が見頃になる時季でおまけにこの日は天気も良く良く絶好の撮影日和だった。
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しばらくは牧崎風の公園で海の景色などを撮っていたが、ここは年々寂れてきているようで、この日は道に落ちている牛の糞を避けながらの訪問だった。車道に牛が出てくるはずはないと思うのだが、糞は車を降りてから遊歩道の方にも落ちていた。
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牧崎に比べると夢崎はまだそれなりに人も多く、それでもひと頃のような混雑は見られない。コロナ禍のせい、あるいは季節的なものかもしれないが、写真を撮るには人は少ない方がいい。
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水仙はちょうど見頃を迎えていて、正月休みに行った益田の唐音水仙公園よりは花が賑やかだった。オマケに石造りの灯台という添景もありフォトジェニックではあるが、背の低い水仙と背の高い灯台を絡めて撮るのはなかなかに難しく、さらに明るい青空を見上げて撮るものだから下手をすれば水仙は真っ黒だ。この辺りはiPhoneのカメラの方が上手く補正してくれて、内心穏やかではないのである。
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そろそろ全部入りの記念撮影的な構図を卒業したいところなのだが、几帳面な性格(笑)ゆえに灯台は1番先まで入っていないと気が済まないね!という失敗写真を量産するわけだ。
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撮影にも飽きてそろそろ帰ろうかと思う頃、曇り空を割って薄明光線が降りてきた。沖合を見ると貨物船が光に向かって動いている。これはきっとフォトジェニック!と再びカメラを構えて何枚かシャッターを切ってこの日のカメラ遊びはおしまい。もはや薄暗くなった家路を急ぐのだった。