歩いたり食べたり撮ったり座ったり

カメラを持って歩くのが好きです。

秋は芸北

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秋は芸北/広島県北広島町深入山山頂付近

RICOH  GRⅢ

 

先月、四国へ里帰りしたときに思い立って瓶ヶ森に登って石鎚山を眺めてきた。瓶ヶ森は笹原を歩く登りやすい山だけど、それでも西日本7番目の高さを誇る高峰だ。そのときはスニーカーで歩いたので少し足元に不安があった。なのでさっそく妻のトレッキングシューズを買いに行って前の日曜日が履き初めだったというわけだ。僕はずいぶん昔に買った靴を持っていたのでそれを引っ張り出してきた。もう山を歩かなくなって何年にもなるが、今年のコロナ騒動の影響でウォーキングを始めて少しずつ近場の山、というよりは丘のようなところを歩いたりしていた。山口県には秋吉台という散歩するにはもってこいの環境がある。なだらかな丘に登ったりして慣らして、今は少し山登り気分が味わえる手頃なところを物色しているただ中なのだ。

秋は芸北…。僕の心の中にはこの言葉は昔から存在していて、そろそろ紅葉が恋しくなってきた頃にはよく出かける場所だ。そしていつも出かけた時には紅葉はやっと始まったかな?という状況、つまりは時季的に早すぎるわけだが、一面のススキがキラキラと輝くさまを見て、あぁ、やっぱり秋は芸北だなぁとため息を吐くのである。深入山は標高こそ立派に1000mを超えているが登山口から山頂までの道のりが全て見渡せる人気の山だ。朝が遅い我々が着いたときには駐車場もほぼ満杯で、ぼちぼち降りてくる登山客ともすれ違った。昔のようにコースタイムと競争するような登り方ではなく、路傍に咲く季節の花などを愛でながらのんびりと歩いて、見晴らしの良い岩場に腰掛けておむすびを頬張る。これからも難しい山を歩くつもりはないけれど、体力と相談しながら季節の山を楽しんでいこうと思う。もちろんお気に入りのカメラを持って…。