歩いたり食べたり撮ったり座ったり

カメラを持って歩くのが好きです。

12月、山口市はクリスマス市になる

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日本のクリスマスは山口から

山口市亀山公園周辺

RICOH GRⅢ

 

12月、山口市はクリスマス市になる。山口県クリスマス市の住所で郵便も届くらしい。室町の頃、日本で初めてクリスマスミサが行われたというのが「日本のクリスマスは山口から」という由縁で、毎年いろいろと場所が変わるけれど必ずあるのが写真にある旧サビエル記念聖堂の形をしたイルミネーションなのだ。

旧サビエル記念聖堂は1991年に焼失している。僕も旧聖堂の姿にはうっすらと憶えはあるけれど、その6年余り後に再建された今の聖堂の方が目に馴染んでいて、実は再建されてからすでに22年の歳月が流れていたということに驚きを隠せない。歳をとるはずだ…。

いつの頃からか始まった12月に山口市がクリスマス市となるイベント、市内の所々にイルミネーションが飾られ、都会のそれには華やかさでは全く敵わないものの、寒空の下でそれを見れば、大切な人と肩寄せ合いたくなるような、そんな気持ちになれるささやかさが気に入っている。

ところで全く野暮な話になるけれど、ほんの数年前まではイルミネーションの撮影となれば大きなカメラとレンズを数本担いで出かけたものだった。もちろん三脚必須だ。ところが今はポケットからコンデジ取り出して手持ちで撮ってもそこそこの絵を持ち帰ることができる。何ならスマホでもいい。もちろん、コンテストに出せるような作品撮りをするならば、三脚立てて構図を決めて低感度で長めの露光で撮るべきだろうし、そういう作業もカメラ遊びの楽しみのひとつに違いはない。が、きれいなイルミネーションを見てにわかクリスチャンになって家族のこれからの人生に幸あることを願いながら歩くときには、ポケットに入る小さなカメラをサッと取り出してスナップするぐらいがいいんじゃないかと思うのである。