日本海、冬…
RICOH GRⅢ
SNSに載っていた友人の記事を見て、海のそばにあるカフェを訪れてみた。瀬戸内海側に住んでいる僕の街から1時間半ほどクルマを走らせれば日本海の荒波を見ることができる。瀬戸内海と日本海、この二つの海に接する県は山口県と兵庫県だけだ。おまけに県の北西部からは海を隔てて200km足らずで韓国の南の端にたどり着く。山口県はそんな位置にある。その北西部のカフェまでクルマを走らせた。その日の日本海は荒れていて駐車場から店まで歩く間に波しぶきでメガネが真っ白になった。評判通りに居心地の良いカフェでランチを楽しんだ後、冬の様相を見せる日本海側を少しドライブした。ネットで有名になって急に観光客が増えた元乃隅神社の周辺はずいぶんと様子が変わって以前は訪れる人もまばらだった狭い道を観光バスが走ったりしている。混雑に巻き込まれるのは嫌なので早々に通り抜けて青海島の遊歩道を歩いてみることにした。海上アルプスの異名を持つ島の北側の外海は波が高くもう冬の景色だ。冬の日本海は深く暗い、それでいて透明感のあるブルーが美しい。夏とは違って遊歩道を歩く人もあまりいないようだが、僕は日本海は冬が美しいと思っている。もっともっと北の地方の日本海はどうなのだろう？きっとすごい荒波なんだろうなぁなどと考えながらカメラのシャッターを切る。心もそろそろ冬支度を始めたようだ。
